ファイルはビットとバイトのみを含みます。 それらに意味を与えるために、人はそれを解釈する方法を知る必要があります。 これをする通常の方法はファイル名を見ることです。 例えばそれが .gif で終っているなら、 それを GIF 画像であるとみなします。 これはほとんどのデスクトップ環境 (特に DE と呼ばれる) がしていることです。 KFM もかなり早くからこうしていますが、便利ではありません。 もし拡張子が利用できないとそのファイルのデータタイプが何かわからず、 そして KFM はどのアプリケーションがそのデータを扱えるのかわからない ことになります。 そこでもし KFM が拡張子からデータタイプが理解できない場合は、 ファイルの最初のバイトを見て、そのマジックファイルの中でデータを調べます。 これは、自動 MIME タイプ検出マジックと呼ばれ、極めてうまく働きます。 もしそのデータタイプがマジックファイル $KDEDIR/share/mimelnk/magic のエントリにあれば、KFM はそのファイル MyGirlFriend contains an image. が画像を含むことを知るでしょう。
あなたは KFM にデータタイプを登録しなければなりません。 このあなたの貧弱で小さなヘルパーは、このデータタイプの共通の拡張子、 アイコン、記述したテキスト、もしかするとデフォルトのアプリケーション (これについては後程さらに学びます)、そして MIME タイプを知る必要があります。
MIME タイプはインターネットの標準です。この標準はデータタイプを名付ける 仕組みです。データタイプ名は2つのセクションで表されます。 はじめのセクションはデータの一般的な種類について言っています (image,video,audio,text ...) が、テキストの違う種類 (C-source, english text,...) や画像を保存するための違う形式などがあるので、 2番目の部分ではその特別な形式について言っています。 良い例が image/gif です。 最初の部分はそれが画像であることを教え、 2番目の部分では GIF 形式で保存されていることを教えています。
もし正しい MIME タイプについて確かでないなら、マジックファイルを 見てください、たくさんの MIME タイプが既にそこで登録されています。
通常この章はシステム管理者やアプリケーション開発者だけに重要です。 正規にインストールされた KDE はこの MIME タイプすべてが既に済んでいる はずですが、何人かの人々はいつも MIME タイプがどのように働くか知りたい と思っています。
ディレクトリ $KDEDIR/share/mimelnk は MIME タイプ名の最初のセクション に相当するたくさんのサブディレクトリが含まれています。 例えば image/gif は $KDEDIR/share/mimelnk/image/gif.kdelnk という名前で表現されています。どの KFM 設定ファイルも .kdelnk という拡張子をもっています。 あまり見た目が良くないので、ときどき KFM はこの拡張子を隠します。
遅かれ早かれ KDE ディレクトリ内のディレクトリ構造が あなたの ~/.kde ディレクトリ内のそれと同じであることに気付くでしょう。 あなたは、ローカルの Linux box のシステム管理者として、 いつも全体の設定を編集したいかもしれません。一方で、 大学の UNIX クラスタのユーザは個人の設定しか編集できないかもしれません。 私たちがここで $KDEDIR について言うことすべては、 ~/.kde ディレクトリにも適用します。 $KDEDIR の全体の設定ファイルを編集するためには スーパーユーザのパスワードが必要です。 個人の設定ファイルにはもちろん必要ありません。
この章はたくさんのきれいな絵が登場するので ダミーの MIME タイプをインストール と名付けることが できるでしょう :-) 。
以下でどのように image/gif MIME タイプをインストールしたかを見たいと思います。 この MIME タイプはすでにインストールされているので、これらの手順を 再現する必要はありません。この章を読みすべての画像を見れば、 新しい MIME タイプのインストール方法がわかるはずです。
画像の中で黄色い丸の上の数字は画像の下の番号を付けたリストに該当します。
デスクトップ上でこのようなアイコンを見つけるでしょう:
それでは新しい KFM ウインドウを開くためにこのアイコンをクリックしてください。 通常これは正しい方法ですが、場合によってはスーパーユーザ KFM ウインドウが必要です。 もし通常はスーパーユーザのみが書き込み可能な全体の設定ファイルを 編集したいなら、スーパーユーザ アクセスが必要です。 スーパーユーザ パスワードを知らないなら、あなたは全体の設定を どのようにしても変更できませんが、もちろん個人の設定はスーパーユーザに ならなくても編集できます。 スーパーユーザ KFM ウインドウを導く違った方法があります。 ログアウトし、root でログインしてください。 これは Windows NT のやり方なので、もっと良い方法でそれを実行したいと思います。 kvt ウインドウを開いて su を使ってスーパーユーザになり、 kfm -ws を実行できますが、 Alt+F2 を押す方がもっと簡単です。 ここで kfmsu と入力してください。 ターミナル ウインドウが出てスーパーユーザのパスワードを尋ねます。 それを入力すると KFM ウインドウが現われます。 一度次のものを実行し、再び KFM スーパーユーザ ウインドウを閉じるのを 忘れないでください。このときターミナルも消えるでしょう。 kfmsu スクリプトはスーパーユーザに ディスプレイへのアクセスを許可し、後で自動的に取り消します。
はじめるには、一度左マウスボタンで テンプレート フォルダを クリックしてください (または上で述べたようにスーパーユーザ KFM ウインドウ を開いてください)。 このディレクトリのファイルを見てください。あなたはこの章の後で これらを思い出すでしょう。
メニュー "編集" を開き "Mimeタイプ" (あるいは全体の設定を編集したいなら、 "広域 Mime タイプ") を選んでください:
これは前に話したマジック ファイルです。あなたは後でそれを見るはずですが、 心配しないでください。それを理解する必要はありません。
image/gif Mime タイプファイルを含んだフォルダ。 それを開くには左マウスボタンでこのフォルダをクリックしてください。
メニュー "ファイル" を開き "新規作成" を選択してください。 もう今ごろはポップアップ メニューの中の名前がテンプレートフォルダ内の 名前に相当することに気付いているでしょう。 このメニューはテンプレートへの素早いアクセスを与えてくれます。 テンプレートフォルダを開いてドラッグ アンド ドロップしても 同じ効果が得られます。 それでは、"Mime タイプ" を選択してください。 このようなウインドウが表示されます:
ここでファイル名を入力してください。拡張子 .kdelnk は消さないでください。 ここでファイル名が MIME タイプ名の2番目の部分だけであることに 気付くはずです。 最初の部分はそのディレクトリにファイルを移動することで補われます。 ファイルとそれを入れたサブディレクトリの名前は、本当は 問題ではありません。それは $KDEDIR/share/mimelnk の中に入れる 必要があります。
では、OK ボタンを押してください。新しいアイコンが KFM ウインドウ内に 現われるでしょう。
それでは新しいアイコン上で右マウスボタンを押し、"設定(プロパティ)" を ポップアップ メニューから選択してください。ダイアログが現われます:
"割り当て"と言うタブを選択してください。
このデータタイプのファイルに通常当てはまるパターンを入力してください。 複数のパターンがあるときはそれらを ; で区切る必要があります。
ここにそれを記述したテキストを入力してください。あなたの言語がサポート されていれば、母国語で記述できることに気付くでしょう。 KFM はそれぞれの言語で複数の記述を保存できます。 もしここに何か入力すると、あなたの言語で保存されます。 アプリケーション開発者は少なくとも英語の記述が利用可能であることを 確認すべきです。 これをどのようにするかは、以前にある章のハッカーの節で論じました。
MIME タイプのフルネームを入力してください。
ここでデフォルトのアプリケーションを選択できます。 同じ MIME タイプのために複数のアプリケーションを登録した場合、これは重要な ことです。 このようなデータタイプのファイル上でクリックすると、KFM はどちらのアプリを 使うか推測します。 デフォルトのアプリを選ぶことによって、KFM が推測することを避ける ことができます。
アイコンを選択してください。すべてのアイコンは $KDEDIR/share/icons に 保存されています。 このディレクトリ内のどのアイコンにも、同じ名前ですが半分の大きさの アイコンが $KDEDIR/share/icons/mini に存在します。 通常のアイコンは 32x32 のサイズで、ミニアイコンは 16x16 です。
OK ボタンを押してください。
ここで、KFM はアイコンと要素が変更されているはずので、 すべての開いているディレクトリを再度読み込みます。 "ビュー" メニューの "割当の再スキャン" を 選ぶことによって、KFM に手動でそうすることを強制することができます。
おめでとうございます、あなたはこのレッスンを生き残りました。 休憩の時間です。 :-)
設定ファイルは非常に単純でもちろん人が読むことができます。 ここでそれを見ることができます:
# KDE Config File [KDE Desktop Entry] Type=MimeType MimeType=image/gif Icon=image.xpm Patterns=*.gif;*.GIF; Comment=Gif images Comment[de]=GIF Dokument Comment[nl]=Gif afbeelding |
KFM はそれを簡単にする GUI を提供するので、この意味を理解する必要はありません。 それにもかかわらず、ハッカーは何もかも知りたがり、ハックしたがるので ここで手短に記述します。
最初の行はあらゆる KDE 設定ファイルのヘッダです。 Type 行は設定ファイルの目的を区別するためにすべての KFM 設定ファイルに 含まれます。そして MIME タイプ名(MimeType)、アイコン(Icon)、; で区切られた パターン(Patterns) のリストそして英語のコメント(Comment)、ドイツ語...、 と続きます。
ハッカーたちはこのレッスンをやめてしまうかもしれません。