Kデスクトップ環境

5.4. BS、DEL キーの問題、よくあるキーボードの問題

かつてはデリート キーのない端末が存在しました。 この問題がLinux にも残り、今でも終らない悪夢になっています。 これらのキーを処理する必要のあった全てのプログラムはそれぞれ別々に回避する手段を取ってきました。 結局、今では設定の変更ができるように作られてあり、その結果、設定が誤っているという場合も起こり得るのです。 Konsole でも同じです。

Konsole は、「BSでDELを送信」オプションが有効になっている場合、 BS キーで DEL (0x7f)を、DEL キーで ESC[3 を送信します。 これで典型的な Linux コンソールのように動作します。[Ctrl]-H (0x08) はアプリケーション プログラム、例えば典型的な emacs ヘルプで利用できるように残されています。

このオプションがセットされていないときには、BS キーで BS (0x08)を、DEL キーで DEL (0x7f) を送信します。これは正規の VT100 や IBM PC と同じです。

[ 各プログラムで BS=BS、DEL=DEL と設定することができる こと、デリート キーもない貧弱な端末は今日では伝説に残るのみである ことから、なぜ今でもこの BS ハックが広まっているのか、作者には 疑問です。]

ctrl-ˆ == ctrl- == ctrl-` == RS == 0x1e は、欧州用 キーボード マップがロードされている時にはタイプできません。 理由はこれらのキャラクタが全てプリフィックスであるためです。 (すなわち、その後に 2 番目のキャラクタが続きます)。X11 には これらのデッド キーがあることが知られています。