タスク編集ダイアログ

これが新しいタスクダイアログのスクリーンショットです:

screenshot

最初に CronniX を書き始めたとき私は、何らかの質素な、コラムヘッダを備えたようなインターフェースを求めている UNIX ユーザにとって便利なツールを作ろう、としか思っていませんでした。コマンドラインで crontab を編集する際には‘man 5 crontab’で書式を確認することが不可避だったのです。

その後すぐに最初のバージョンを公開したのですが、ユーザからの反応は、書式に関する説明(最初のバージョンは“ターミナルで‘man crontab’と入力してください”程度の説明しかありませんでした)の充実と、タスクの作成/編集インターフェースの改善の要望でした。

バージョン 2.0 ではやっと時間を都合して、このタスク編集インターフェースを追加することができました。OS 9 からアップグレードして cron のことは何も知らないようなユーザだけでなく、折に触れて設定をさくさくと変更したい UNIX グル(導師)のような人たちにとってもまた、便利ではないかと思っています。

インターフェース

新しいダイアログには 2 つの部分に別れています:上部はスケジュール、下部は実行するコマンドです。スケジュールセクションには 3 つのタブ(“シンプル”、“間隔設定”、“詳細設定”)があり、現時点では“シンプル”と“詳細設定”が使用可能です。

種類の異なるスケジュールに対し、それぞれ別個のタブを用意したというわけです。ダイアログを閉じると、スケジュールはメインウインドウのタスク行に変換されます。タスクを編集する際にはあらかじめ設定されたスケジュールとコマンドが入力された状態でダイアログが開きます(ご覧いただければおわかりいただけると思いますが、タスクの情報は今のところ作成/編集の手順に組み込まれてはいません)。

“シンプル”タブ

“シンプル”タブは‘1 回または何回も’のタスク、すなわちスケジュール欄に数字または‘*’を含むタスク用です。テキスト入力欄に数字を入力するか、またはスライダーを動かします。1 月 37 日の 25:00 などといったスケジュールは作成できないようになっています。

チェックボックスは‘すべて(Any)’で、テキスト欄に‘*’を入力しスライダーをいちばん左に移動するショートカットになっています。

“間隔設定”タブ

このタブでは、‘毎日’、‘毎週’、‘n 時間毎’などの特定のショートカットを提供する予定です。ここにあったら便利なもののご提案がありましたら、ご遠慮なく私までどうぞ。

“詳細設定”タブ

このタブは目新しいものではありません:基本的にテーブル表示の編集欄を再構成しただけです。編集欄が少し大きいので、スケジュールを編集するにはこちらの方がより便利に感じられることでしょう。また私は、テーブル表示での編集操作をいろいろと設定可能にすることを考えています。例えば行のダブルクリックを、テーブルのセルを編集モードにする操作ではなく、そのタスクの編集ダイアログを開く操作に割り当てる、などです。

変更の伝達

あるタブで施した変更はほかのタブにも伝えられ、それらの変更を反映しようとします。例えば上のスクリーンショットでは、‘詳細設定’タブで‘分’の欄が‘*/2’(1 分おき)に設定されていますが、‘シンプル’タブの‘分’の行にある 3 つのコントロールのうち、テキスト欄だけがこの値を表示できます。‘すべて’のチェックボックスとスライダーは‘*/2’を反映することはありません。

これは‘シンプル’タブの各種コントロールを使った値の変更を妨げるものではありません。どのコントロールを操作しても、その項目に関連したすべてのコントロールとの間で状態が同期されます。最後に操作したコントロールの値が入力欄に書き込まれ、ほかのコントロールはできる限りそれを反映します。

取り消し/やり直しがあると便利ですね。近いうちに実装します。

‘コマンド’セクション

‘コマンド’セクションは至ってシンプルです。‘先頭に“/usr/bin/open”を追加する’チェックボックスは、コマンドの先頭に‘/usr/bin/open’をつけるか否かを切り替えます。‘ブラウズ’ボタンは標準ファイルダイアログからファイルを選択する際に使います。


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